会いたくて会いたくて君の名前呼んだよ

覚悟を決めてエビクラシーを聴いた。
このCDに関しては今回のツアーで全曲披露しているから何度も聴いているし、出来がいいのはわかってた。でも7人になって初めてのCD。松野さんがいない現実と改めて向き合わなければいけないという事もあって、きっと好きになるとわかっていてもなかなか聴くことができなかった。

前半、というか“A面”は「さよならばいばいまたあした」で終わって(ここまで23:43)、“B面”が“新しい始まりの歌”の「なないろ」でスタート、最後に熱いエールをおちゃらけで包んだ「フォーエバー中坊」で締め。収録時間46:05。
ライブは90-110分、アルバムは40分くらいがベストだと思っているのでエビクラシーの46:05本当に素晴らしい。

ヒャダインは本来エモい人で、エモ過ぎるが故におちゃらけオブラートに包んだ曲を出すことが多いけど、「フォーエバー中坊」もそのパターン。歌詞がちゃんとわかるとぐっとくる。この曲が最後でよかった。でもそろそろ「チャイム!」みたいなストレートな曲も聴いてみたいところ。

それにしてもツアー初日に初めて「君のままで」と「春の嵐」を聴いた時に「んー???これはあんまりピンとこないなー」ってなっていたのが今考えると本当に不思議。「いやいやこの2曲最高だろ」って4月の自分に言いたい。
「コミックガール」も今や好きになってるし。これ、漫画あるあるの曲と見せかけて、サビの部分の歌詞はアイドルの恋愛がテーマになっている?の?か?

 

 
はい春の嵐ドラムさいこうー

 

このアルバム全体的にアウトロ最高で、「ストン」ときれいに着地してくれる曲が多くてうれしい。
初めて聴く時に大事なのはイントロだけど、アウトロがいいと繰り返し聴きたくなる。

期間限定盤のDisc 2、「君のままで(安本ver.)」と「春の嵐(真山ver.)」はカバー感が全くなくて、完全に自分の曲になっていた。
藍色のMonday(星名ver.)」、声変わりとともに歌い方が大きく変わった星名さん、この曲は今の歌い方とも以前の歌い方とも違うこの曲だけの歌い方になっていて、星名さんの新たな一面が出ている。
歌詞の「平気なふりしてSmile」は当て書きしたわけじゃなくて、アイドル全体に使える歌詞なんだろうけど、エビ中だとやっぱり星名さんが歌うのが一番しっくりきて、星名曲だなあと思う。
藍色のMonday」は誰が歌ってもそれぞれ違う良さが出る汎用性を持った曲だと思うので、いろんな人のバージョンを聴いてみたい。


大きなライブから数ヶ月後にリリースされる映像作品と同じように、これは数ヶ月前の私立恵比寿中学の記録で、今立っている場所はもう違うと感じる。それだけ変わっていくスピードが速いということなんだろう。
たとえば「さよならばいばいまたあした」、中山さんの「君のほう見てばいばい 声を抑えてばいばい」がライブだととてもエモーショナルでいつも胸を打つのだけど、CDだともう少し抑えた表現になっていて、やっぱりライブ行かなくちゃいけないなって思う。

中山さんが「エビクラシーはこれからなんです!聴き込んでさらに味が出るんです!」って言ってたのは正にその通りで、ツアー初日と今じゃ全然違うし、この先もどんどん変わっていくのが楽しみ。
穴空の時も思ったけど、その時以上にこの一枚で2年くらいツアーやってほしいと思う。一年で次のアルバム出すのもったいない。