7文字から始まる私立恵比寿中学の権利の話

エビクラシーを聴く前にまずは歌詞カードの隅を見る。「隅々まで」ではなく「隅」。大事なことはいつでも隅に書かれている。

f:id:newsong:20170601230236j:plain


すると見慣れない文字「NexTone」。どうやらJASRACに代わる著作権管理会社らしい。

 

株式会社Nextone

http://www.nex-tone.co.jp/

 


改めて以前のCDを見てみたら、「スーパーヒーロー(2015年10月21日発売)」、「穴空(2016年4月20日発売)」はJASRAC表記あり、「まっすぐ(2016年9月21日発売)」にはどちらの名前も記されていない。
NexToneがスタートしたのは2016年2月1日だからそれ以前に発売した曲も含まれる「穴空」には間に合わなかったのかな?
調べてみるとJASRACから完全に離れるのはまだ難しいようで、JASRACとNexToneを併用するような形を取っているようだ。

 

JASRACの健全な対抗軸に」。著作権管理新会社NexTone - AV Watch

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/735955.html

 

 


JASRACとNextoneで私立恵比寿中学の曲を検索してみる。

 

・もう一つの「ebiture」がある?
前山田健一が書いた「ebiture」の他に、「柳田しゆ」という人が書いた「ebiture」があるようだ。何かのライブで使われたバージョンかな?JASRACとNexTone両方のデータベースで出てくる。

 

・ほとんどの曲の出版社は「スターダスト音楽出版(446事業部)」だが、テレビ局のタイアップが絡むと一部もしくは全ての権利をテレビ局関連会社が持っている事が多い。

フジパシフィックミュージックが権利を持つ曲
仮契約のシンデレラ
「オーマイゴースト?~わたしが悪霊になっても~」
「ご存知!エビ中音頭」
「もっと走れっ!!」
バタフライエフェクト

日本テレビ音楽が権利を持つ曲
「頑張ってる途中」

テレビ東京ミュージックが権利を持つ曲
「きっとインフィニティー!」
「禁断のカルマ」
「サクラ・ゴーラウンド」
「手をつなごう」
「ハイタテキ!」

テレビ朝日ミュージックが権利を持つ曲
「なにがなんでも」

 


CMタイアップ曲の権利はスターダスト音楽出版が持っている事を考えると芸能界におけるテレビ局の力の強さを感じる。
ハイタテキ!でみんなが惚れる度にチャリーンと音がするのはスターダストではなくテレビ東京だったとは。

 

それにしてもJASRACのデータベース、タイアップや誰がカバーしているのか、なんて事もわかるしおもしろいなー。

作品データベース検索サービス

http://www2.jasrac.or.jp/eJwid/